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バタバタママのNY日記

夫の転勤のため2人の娘と2回目のNY暮らし。マンハッタンで気楽に過ごした前回と違い、教育問題を抱えて今回はちょっと大変かも・・・。

ポルトガル part3

 3日目。前夜寝る時、明日の朝食にはミモザを飲んで、今日おいしかったメロンをたっぷり食べよう…と楽しみにしながら寝たのに…何と、寝過ごしてしまった。起きたら12時!! チェック・アウトの時間を一時間延長してもらって、予定していたViana do Castelo 行きの電車も遅いのに変更した。

 電車に乗る事約2時間。やっと、長女のいるViana do Castelo に着いた。ホテルは、駅のすぐ近くにある、こじんまりした綺麗なホテル。長女の寮にも学校にも歩いていける距離だ。

 さっそく長女に会いに学校に行ったが見当たらない。コンサートに手伝いに行っているはずと聞いて会場に行ったが、コンサートは予定より早く終わっていて、すれ違いになった。そこで現地の責任者に会い、長女の所在を聞くも、知らないという。寮ではないかということで場所を教えてもらった。

 寮に行ってみると、ポルトガル人の警備員に英語が通じないので、近くにいた学生らしき人に通訳してもらって、何とか長女の部屋に行く事ができた。部屋に行くと、長女は不在でルームメイトはお昼寝中。練習をしに学校に行っているのではないか、ということで、主人が再び学校へ行き、やっと長女に会え、夕食を一緒にとることを約束してきた。

 久しぶりに長女に会い、今までどんな事をしてきたのかを聞いた。たくさん練習して、たくさんコンサートを聞いて、そして・・・たくさん遊んだらしい。お友達もいっぱい出来て、とにかく楽しくしているようだ。本人を目の前にして、あれこれ聞いて、少し安心した。

 その後、ジャズのコンサートを聴きに行った。行った時は、もう、終わりの方だったが、2,3曲は聞く事ができた。演奏していたのは、日本から来たフェスティバル参加者で、アメリカ人の先生と日本人の生徒達、それにロスから参加していたアメリカ人の生徒、という組み合わせのグループだった。長女は、その人たちに色々お世話になったらしい。

 コンサートの後、海の方まで行って、カフェでアイスクリームを食べた。驚いたことに、夜中の12時頃だったのに、たっくさんの人がいて、まるで昼間のようだった。子供連れの人たちがお菓子を食べていたり、若者達がお酒やお茶を飲んでいたり、4人乗りの自転車に乗って歓声を上げている人たちまでいて、皆とっても楽しそう。長女が夜中に公園で遊んでいたと言っていた意味がやっとわかった。何という所だ!

 その後、長女を寮に送り届けて、ホテルに帰った。充実した楽しい時を過ごしているようで安心した・・・筈だったが、ベッドに入って考えていると、やっぱり心配になってしまった。そういえば、寮に送った時、長女は、一旦建物に入りかけて、お友達に声をかけられて戻ってきて話をし始めた。それも見ながら、私たちは帰ってきたのだが、あれからまた遊びに行ってはいないかしら・・・などと考えると、とても心配になってしまった。

 そのことが頭に残って、なかなか寝付けなかった。次の日も、携帯電話では連絡がとれなかった。ホテルに電話をしなさいと言ったのにかかってもこないし(実際にはホテル側のミスでメッセージが残っていなかったのだが・・・)、私の心配はどんどん大きくなって行った。フェスティバルの大人で、参加者の行動を把握している人が一人もいないのだから、誰かが行方不明になったとしてもわからないだろうし・・・。心配は、止まるところが無いほど沸いてきた。夕方、連絡が取れるまで、観光どころではなかった。

 とにかく、Viana do Castelo にいる間中、これの繰り返しだった。長女は本当にマイペースで、朝からピアノの練習をたくさんして、レッスンを受け、時にはお昼寝をし、夕方から夜は友達が出演するコンサートを見に行き、夜中から、友達とカフェなどに遊びに行く、という生活をしていた。日程の最後の方では、本人もロングドレスを着て、コンサートでピアノを弾いた。

 こんな生活、私だって若い頃、してみたかった。アメリカ、ロシア、スペイン、日本、ポルトガル、世界各地から来た、音楽を勉強する人たちと一緒に生活し、遊び、いろいろな事を話し、その友達が、夜のコンサートでは、オーケストラやチェンバーミュージックなどで、素晴らしい演奏を披露してくれる。いろいろな意味で刺激になったと思う

 だけど、私にとっては・・・本当につらい一週間だった。本人に会って話をすると、納得して安心した。だけど、そばにいないと、途端に心配になった。ちゃんと寮に帰れただろうか、お酒など飲んでいないだろうか、大人の中に混ざって、誘惑なんかはないだろうか・・・心配しだすときりがない。長女にこういうことを注意しておけばよかった、あんなことも言っておくべきだったなどど、考え出すと、夜、眠れなくなった。

 それでも、夜遊びをやめろとは、言えなかった。友達といろいろな事を話して、仲良くなって、得るものもたくさんあるようだった。私たちが行った途端、それを台無しにしたくなかった。

 とにかく、何事もないようにということと、本人がしっかり考えている事を祈っているしかなかった。早く、この旅が無事に終わりますように・・・という気持ちだった。

 結果的には、今回のフェスティバルは、長女にとっては、良い経験だったのだと思う。友達とは、今も時々連絡を取り合っているようだ。現地で色々なことを皆で話して、考えるところもあったようだし、英語も上手くなって、少し自信もついたようだ。今でもViana do Castelo に帰りたい・・・などと時々言っている。

 だけど、来年も行きたい、と言われたら、私は行かせないと思う。ちょっと年が若すぎた。今度行かせるなら、大学生になってからかな。とにかく、私の身が持たない。

 このフェスティバルは、パンフレットに書いてあった事とは様子が違い、皆を監視し、指導するような人は全くいなくて、スケジュール管理から何から、全て参加する個人個人に任されていた。15,6歳の子達も結構いたらしいのだが、皆、大人として扱われていた感じだった。とにかく、本人がしっかりしなければ、何かに巻き込まれるリスクはあったように思う。参加者を大学生以上に限定するならともかく、若い子が参加する場としては、主催者として、もう少し責任を持って欲しかったと思う。

 長女にとってはかけがえのない経験ができて、本当に良かったと思う、だけど、他の人にはお勧めしないし、長女にも来年はもう少し年の若い人たち向けのサマーキャンプに参加させる事にしよう。




 

 



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