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バタバタママのNY日記

夫の転勤のため2人の娘と2回目のNY暮らし。マンハッタンで気楽に過ごした前回と違い、教育問題を抱えて今回はちょっと大変かも・・・。

アメリカの大学受験

 昨夜、長女のハイスクールの10年生向けの保護者会に行ってきた。ガイダンス・カウンセラー(生徒の科目の選択から、大学受験の準備まで全てをサポートしてくれる人たち)が、学校の勉強の事、成績の事、大学受験のこと、クラブの事、学校でのサポートのシステムの事などを説明してくれた。

 いつも思っていた事だが、改めて感じたのは、「アメリカの高校生って大変!」っていうこと。

 アメリカの大学受験には、高校の一年目からの全ての成績がカウントされる。大学は、成績を見るときに、その生徒がどういう科目を勉強してきたかも見る。いわゆる難関大学に入りたい人は、出来るだけ難しい科目を取って、しかも良い成績を収めなければならない。

 長女のハイスクールでは、APといって、大学レベルの科目を選択する事ができる。その授業を受けて、最後にAPのテストを受けると、大学に入学した後、大学の単位として認められることもある。

 APの科目は、主には11年生と12年生に提供されているのだが、10年生で取れる科目もあって、それを取っている長女の友達は、「私はAPに支配されている~!」と言っているほど大変らしい。

 昨夜の保護者会で、一人のお母さんが質問した。「うちの子は、放課後クラブをしてきた後、夜中まで勉強して、とても大変そうだ。APを取ると、生活を少しも楽しめなくなると言って取りたがらないのだが、無理にでも取らせるべきが悩んでいる。APを取る事はは大学受験にどれだけ影響があるのか?」

 これに対し、一人のガイダンスカウンセラーが、「そんなに無理をさせるべきではない。本人がやろうと思った時にやれば良いのではないか」とい言うような事を言ったところ、そのお母さんは、「それでは、私の質問の答えになっていない」と文句を言った。すると、そのカウンセラーの上司が代わりに答えた。「最難関の大学では、志望者が出来るだけ多くのAPを取って、なおかつ良い成績を取る事を求めている。」と本当のことを言うと、会場からはため息がもれた。

 こちらの成績は、日ごろの宿題の提出、小テストや大きなテストの結果、クラスに積極的に参加しているかどうかなどが細かく採点される。少しでもサボるとすぐに成績に響くので気が抜けない。それも、高校4年間、つねに頑張らなければならないのだ。
 
 学校の勉強だけしてれば良いわけではない。大学受験にはSATという統一試験を受けなければならず、11年生になると、その勉強もしなくてはならない。

 その上、クラブもしっかり頑張って、ボランティア活動も積極的にしなければならない。膨大な数の志願者の中から、「わたしは高校時代、こういうことをしました。」とエッセイに書けるような何か光るものがなければならない。だから、生徒達は、必死になって、ホームレスにサンドイッチを作ったり、乳がんの研究のための費用を集める活動をしたりして頑張っている。

 話を聞いていると、気が遠くなるような感じだが、これがこの辺の高校生のおかれている状況なのだ。超一流の大学に行きたい、と思っている人は、スーパーマンにならなければならないようだ。

 これには疑問を感じざるを得ない。APの授業にしても、高校で、大学レベルの授業をやることに何の意味があるのか。もっと、基礎をしっかりやるとか、高校生は高校でしか出来ない授業をするべきではないか。それに、こんなに何もかもやらなければならず、時間に追われていたら、本当にやりたい事は何かとか、人生についてとか考える暇も無いような気がする。

 お母さん達の集まりなんかでは、皆も疑問に思っていて、「無理をしてまで良い大学に入らなくても良い。」とか、「人生、もっと大切な事が他にあるはずだ。」なんて意見が出て、みんな、「そうだ、そうだ。」と言っている。それはそれで本心だと思うのだが、次の瞬間、話題にしているのはAPの科目の取り方だったり、成績のことだったりして、やはり、そこからは抜けきれないのかな、という印象を受ける。

 最近、いわゆる有名大学への入学がとても難しくなっていると聞く。親の世代の時には二番手だったような大学にすら、入るのが本当に難しくなった、という新聞記事を読んだ事がある。

 出来るだけ良い大学に入って成功したい、と考えているこの辺の高校生達とその親達にとっては、しばらくつらい日々が続く。

 
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